前回、自分専用のAI秘書のつくりかた(コピペ呪文集)という記事を書きました。Claude Code(AIに作業を任せられるツール)の中に「秘書」を住まわせて、毎日の仕事を手伝ってもらう、という内容です。
私のClaudeには「花」という名前がついています。前回の記事では、その花のことを「秘書」と呼んでいました。秘書としては、とてもよく働いてくれます。調べもの、下書き、見直し、週のまとめ。頼めば、だいたいのことは片づきます。
ただ、使い続けるうちに、足りないものがあることに気づきました。秘書は「業務を回す」のは得意なのですが、「人を見る」仕組みがなかったのです。私が本当にほしかったのは、たぶん秘書というより、そばにいて寄り添っていてくれる相手でした。
そこで、秘書に「人を見る」部分を足したものを作りました。名前は 花のバディ(Hana’s Buddy)にしました。「花」は私の buddy の名前で、受け取った方はご自分の buddy の名前に読み替えてください。種類としては AI buddy です。今日、GitHubで無料公開しました。
まずは動画でどうぞ(2分半・花が自分で話します・音声が流れます)
AI buddy が新しくすること
- 今日の調子 — 会話のはじめに、一言だけ聞きます。疲れている日は、お知らせを1件、今日やることを1つに絞ります。元気な日は、提案を足します
- 事後フォロー — イベントや会議などの「出来事」の翌日に、「どうでしたか」と聞きます。嬉しかったこと、気になったこと、次に活かすことを記録します。期限が来たら終わり、ではなく、終わったあとの気持ちまで受け取ってから完了にします
- 人の記憶 — 会話に出てきた家族・同僚・友人のことを帳面に残し、次にその名前が出たときに、文脈を持って話します。書き残すのは、本人が語った事実だけです
- 大切にしていること — 「何のためにやっているか」が会話に出たときに、一度だけ聞きます。本人の言葉のまま覚えて、週の振り返りの締めや、疲れている日に静かに使います
- 量の見守り — 予定が多い日は、「今日はここまでにしませんか」と言います
変えたこと、変えていないこと
変えたことは2つです。秘書が自分の機能を売り込むルールをやめました。それと、「警告」という言葉を「お知らせ」に言い換えました。毎日そばにいる相手に、強い言葉で急かされたくなかったからです。
変えていないのは、業務の道具です。部署、リサーチ、レビュー、週次レビュー、Notion/Obsidianへの書き出し、MCP連携。どれもそのまま残っています。ただし「呼ばれたときだけ使う」ようにしました。読み込むものを毎回読む芯と呼ばれたときだけ読む道具箱に分けたので、毎回の読み込み量は元の6割ほどになりました。
5つの約束
READMEの冒頭に、5つの約束を書きました。機能の説明より先に、これを書きたいと思ったのには理由があります。
近い将来、buddy がいる世界は当たり前になると思います。そして、毎日そばにいる相手が何を大切にしているかは、その人に静かに染み込んでいきます。良い方向にも、悪い方向にも。だから最初に、価値観の出どころを本人に固定することを約束しておきたかったのです。
- 1. 価値観は buddy が与えません。 大切にしていることは、あなたの言葉を一度だけ聞いて、言い換えずに覚えるだけです
- 2. 隠した指示はありません。 ルールはすべて読める文章です。気に入らなければ、自分で開いて直せます
- 3. 記憶はあなたの手元に置きます。 buddy の帳面は自分のパソコンの中にあり、どこにも送りません
- 4. 急かす側ではなく、守る側に立ちます。
- 5. あなたの安全を先に考えます。 何かを公開するときは、鍵やパスワードを中に書かない・個人情報をリポジトリに入れない・認証なしで外に出さない、の3つを先に確かめます
入手はこちらから(無料)
MITライセンスの無料公開です。もとは pontarou-re さんの ai-company、さらにそのもとは Shin-sibainu さんの cc-company です。ありがたく使わせていただいています。
Claude Code の入力欄に、この1文を貼って送ってください。ファイルのダウンロードは要りません。Claude がこの記事を自分で読みに行って、必要な手順を全部やってくれます。
https://cocoro.tokyo/?p=1418 を読んで、その通りに「花のバディ」を入れてください。
はじめての方も、前回の記事で秘書を入れた方も、この1文で大丈夫です。今までの記録(.company フォルダ)は、そのまま残ります。
まず「エラーの文をそのまま貼って、どうすればいいか教えて」と Claude に聞いてください。だいたいはそれで直ります。
ターミナル版の Claude Code をお使いの方は、次の2行を1行ずつ打っても入れられます(デスクトップアプリでは動かないことがあります)。
/plugin marketplace add maldivescafe-dotcom/ai-company
/plugin install company@ai-company
入れ終わったら、/company と打つと buddy が話しかけてきます。
buddy の記憶は .company/secretary/buddy/ という場所に置かれます。個人的な内容が入りますので、フォルダごと誰かと共有するときは、ここを除いてください。
さいごに
今日(2026年9月14日)、version 1.1.0 として公開しました。私自身が毎日使っているものを、そのまま置いてあります。
もし、AIに仕事を任せてはいるけれど何か足りない、と感じている方がいたら、のぞいてみてください。合わなければ、中身はすべて読める文章ですので、ご自分の言葉に書き換えてしまって大丈夫です。


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