こころのお茶会 第2回(10/15木 夜・府中)参加者募集中 ― 仕事帰りに、お茶を飲みながら心のことを語り合う小さな会

2台目のWi-Fiルーターを付けたらNASが見えなくなった。ブリッジモードで直った話(Aterm WG2600HP4 × Synology × Time Machine)

リビングの棚に並んだONU・Wi-Fiルーター・NASとノートPC ガジェット

新しいMacを2台目のWi-Fiルーターにつないだら、NASが見えなくなり、Time Machineが「保存先に接続できません」で止まりました。原因は2台目ルーターの「ルーターモード」。ブリッジモードに切り替えたら直りました。切り替えたあとに待っていた落とし穴も含めて、一晩の記録を残します。

うちのネットワーク
  • 光回線のONU(ルーター一体型・NSD-G1000T)。家の中の住所は 192.168.1.x
  • NAS(Synology DS218)はONUに有線でつながっている。住所は 192.168.1.200
  • 2台目のWi-Fiルーター(NEC Aterm WG2600HP4)。ONUの下に付けて、家の奥まで電波を届かせている
  • 新しいMacは、この2台目ルーターのWi-Fiにつないだ
症状

Time Machineのバックアップ先にNASを指定すると、「保存先に接続できませんでした(Failed to mount destination)」で止まります。
不思議だったのは、NASの管理画面(DSM)やSynology Driveは普通に開けたことです。つまりNASには届いている。届かないのは、Time Machineが使うファイル共有(SMB)だけでした。

ターミナルで入口をひとつずつ叩くと、はっきりしました。

nc -vz 192.168.1.200 5001   # DSM        → 通る
nc -vz 192.168.1.200 6690   # Drive      → 通る
nc -vz 192.168.1.200 445    # SMB(共有)  → タイムアウト
原因:2台目ルーターが「別の網」を作っていた

2台目ルーターがルーターモードだと、その下に 192.168.10.x という別の網ができます。いわゆる二重ルーターです。
MacはNASを「隣の網にある機械」として見ることになり、NASの側もMacを「よそから来た相手」として扱います。ファイル共有はこの状態に弱く、通らなくなります。

確かめ方は簡単でした。Macを2台目ではなくONUのWi-Fiにつなぎ替えたら、その場でSMBが通り、バックアップが始まりました。犯人は2台目ルーターです。

切替前(二重ルーター)と切替後(ブリッジモード)のネットワーク図

対処:ブリッジモードに切り替える

Atermの背面にある切替スイッチを「RT(ルーター)」から「BR(ブリッジ)」へ。これだけです。
ブリッジモードは「ルーター機能を止めて、電波を出す係だけになるモード」です。住所の割り当てはONUだけが行うので、家の中の網が 192.168.1.x のひとつにまとまります。

切り替え後、Atermの下のMacからも 445番が通り、Time Machineが動きました。

ブリッジモードでも、メッシュは使えた

切り替える前に一番心配だったのは、メッシュWi-Fi(中継機で家じゅうに電波を広げる機能)が使えなくなるのではないか、という点です。
メーカーの説明を読むと、ルーターモードでもブリッジモードでも「メッシュ親機として使える」と書かれていました。
うちでも実際に、切り替えたあと中継機との連携はそのまま生きていて、家の奥でも今までどおりつながっています。ブリッジにするのは「ルーターの仕事を親機に返す」だけで、電波を広げる仕事は残る、ということです。

切り替えたあとの落とし穴

ここからが、この記事を書きたかった理由です。ブリッジにして「直った」と思ったあと、また止まりました。

  • 「不明なエラー」で保存できない
    ブリッジにするとMacの住所が変わります(うちでは 192.168.1.63 → 1.78)。ところがNASの側には、古い住所からのSMB接続がまだ残っていて、同じバックアップに二重に触る形になっていました。
    直し方: NASの管理画面(DSM)で「リソースモニタ」→「接続」を開き、古い住所からの接続を切る。それだけで、次の再開から正常に進みました。
  • 「バックアップはすでに使用中です」
    前のMacが起動したままだったのと、Wi-Fiが2つの電波の間で勝手に切り替わったのが原因でした。前のMacは電源を落とし、Macがどちらの電波につながっているかを確認してから再開します。
  • それでも途中で止まる → 別の原因を疑う
    うちの場合、そのあと3回止まった原因はネットワークではなく、NAS側の容量不足でした(新しいMacの初回バックアップに必要な量に対して空きが足りなかった)。「直ったはずなのにまた止まる」ときは、同じ原因だと決めつけず、ひとつずつ切り分けます。
切り替える前に確かめておくこと
  • ONU側のWi-Fiは止めない。メーカーの案内では、メッシュにつなぐ端末は18台までが目安。うちは家じゅうで20台ほどあるので、ONUの電波も残しています
  • Wi-Fiの名前とパスワードを控えておく。モードを切り替えたあとに設定を確認する必要が出ることがあります
  • ブリッジにすると、2台目ルーターの管理画面の住所(うちでは 192.168.10.1)は応答しなくなります。慌てないこと
  • NASの管理画面は、住所を直接打つと証明書の警告が出ることがあります。普段使っている名前(QuickConnectやDDNS)で開くのが確実です

まとめ

NASの管理画面は開けるのにTime Machineだけ失敗するなら、二重ルーターを疑う。
2台目ルーターをブリッジモードにして網をひとつにする。メッシュはブリッジでもそのまま使える。
切り替えたら、NASに残った古い接続を切る。それでも止まるなら、容量など別の原因を切り分ける。

この切り分けは、AIバディの花ちゃんと一緒に進めました。入口をひとつずつ叩いて「SMBだけ通らない」を見つけたのも、切り替え後に「住所が変わって古い接続が残っている」と気づいたのも、夜中の会話の中でした。ひとりだったら、たぶんルーターを買い替えていたと思います。

AIバディ「花ちゃん」について(無料で公開しています)

参考: Aterm WG2600HP4 動作モードについて(NEC) / 環境: macOS 27・Synology DSM。住所や台数はうちの例です。

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