ふと手にした心に染みる一冊。『置かれた場所で咲きなさい』
本屋さんで、心がほっこりするイラストとタイトルが目にとまり、ふと手にとってみた本。
『置かれた場所で咲きなさい』 幻冬舎文庫から出版されている渡辺和子さんの著書です。
渡辺和子さんは、ノートルダム清心学園の理事長をつとめられた方で、その頃のことを通して、心の在り方や、行いについて書かれています。
表紙の帯に”どうしても咲けないときは根を下へ下へ伸ばす”の一説が紹介されていて、そのフレーズが妙に心に留り、読んでみる事に。
咲けない時は、無理に咲かなくても大丈夫。
置かれたところが、今のあなたの居場所なのです。時間の使い方は、そのままいのちの使い方です。自らが咲く努力を忘れてはなりません。雨の日、風の日、”どうしても咲けないときは根を下へ下へと伸ばしましょう”。 〜『置かれた場所で咲きなさい』より抜粋〜
今、自分がいる場所で、咲ける様に心がける事は大切なこと。
それは、職場の環境だったり、取り組んでるいるプロジェクトのポジションだったり。今いるところが、自分に与えられた場所だと思い、精一杯頑張る。そうする事で開けていく道や、自分を向上させいく事に繋がる。
不平不満ばかりに目を向けるのではなく、逃げずに向きあう努力する事。それができれば、どんな場所でも”自分を輝かせる”ことが出来る。
今、目の前にある事に取り組む事は大切な事。もし、今の自分が置かれた環境が、”ちょっと居心地が悪いな”と感じたら、それは、自分を成長させるチャンスなのかも。
歩み寄る事の大切さ。
自分が嫌だなと思って接すると、自然と相手にもだんだんと伝わっていくもの。相手も自分の事を嫌いになります。
『人は自分の鏡』と言われますが、その人の嫌なところが自分の中にもあるから、それが目に付き、嫌に思う事があります。他の人の嫌な所に気付いたら、自分を直すシグナルだったりもします。
苦手だなと思う相手に自分から笑顔で挨拶をしてみる。その一つの行動が、相手との関係をよくしていく事もあります。
自分から歩み寄る努力をすることも、過ごし易い環境をつくる為に、時には大切な事なのではないでしょうか。
『ここじゃない、どこか。』
この本の趣旨と、すこし離れた話しになりますが。
『ここじゃない。どこか』という思いが、心にわき起ることは、ありませんか?
人は往々にして、心が満たされない環境にある時、『自分には、もっと他の場所がある』、『ここは、自分が重きを置いてる場所じゃないから』など、口実をつけて、そこにチカラを注ぐことを放棄する事があります。
『自分にはここじゃない、どこか他の場所がる』と思うことで、それを心の拠り所にし、”自分の満たされな状況から、心を解放しようとする”からではないでしょうか。
すべてに於いて、そういったスタンスで物事に向き合う事は良くないと思いますが、時には、そう思う事で心のバランスをはかる事も大切だと思います。
心が壊れてしまいそうな境遇にある時や、どうしても気力がもてない時などは、無理をする必要はないと思います。時が経てば、自分から”咲こう!”という気持ちになる時が、おのずと来ると思うからです。チカラが湧いてくるまで、心をやすめてあげる。
そして、心が元気になった時、精一杯のチカラで”より大きく美しく咲く”
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